2016年6月、日本政府観光局発表の統計によると、今年上半期(1月~6月)に日本を訪れた外国人観光客は1,000万人を超えました。
訪問者数で言えば、中国・韓国・香港・台湾などの東アジア圏が各国・地域から80万~300万人と依然ダントツの多さを示しています。
訪問者の増加率で言えば、マレーシアやタイ、シンガポール、インドネシア、ベトナムなど東南アジアからの訪日客の伸び率は概ね30%代を超え、増え続けています。
ビザの規制が緩和され、LCCが就航、航空運賃全体が低価格化するようになり、中国や東南アジアからの観光客は日本へ来やすい基盤ができあがりました。
マスメディアでは連日のように中国人による「爆買い」が報じられ、その購買力からいかに美味しい蜜を吸うか的な安易な情報が流されたりもしました。
しかし、そもそも「爆買い」という言葉が表すように、それは正常な状態ではなく一種のバブルのようなものでした。
「爆買い」の多くは「百度(バイドゥー)」などを経由して中国国内やアジア諸国のチャイニーズマーケットへ転売されていきました。
しかし、中国の景気鈍化、ヨーロッパ不安で円安傾向がおさまったこと、中国の景気鈍化がヨーロッパや近隣諸国へも波及したこと、
さらには中国政府による税関検査厳格化が進められ、中国だけでなくチャイニーズマーケット全体が委縮したことが「爆買い」沈下の根底にあるものと私たちは分析します。
とは言え、人口減少と国内消費が落ち込むこの日本で、外国人観光客の購買力は日本の市場にはもはや欠かせないものとなっています。
株式会社edit代表の米倉は大学でマレー・インドネシア語を専攻して以来20年に渡りマレーシアをはじめ東南アジア各国を行き来して現地の人々との人脈を深めてまいりました。
昔はいつか行ってみたい国、日本だったのが、今はAirAsiaをはじめとするLCCの増加や航空運賃全体の低価格化、円安の恩恵を受けて、私たちの周りのほとんどの人々が日本を1度は訪れたことのある人たちになりました。
中には年に複数回、あるいは毎年日本を訪れてくれる友人も複数います。
彼らは訪れた場所、食べたもの、買ったものをソーシャルメディアでアップし、瞬く間にその情報は拡散していきます。
株式会社editでは、これまで築き上げてきた現地の人脈を駆使して、インバウンドの消費者の興味が今どこにあるのか、彼らが興味を持つ商品・サービス・場所のデータ収集・分析の他、
データだけでは把握しきれない個別のニーズ、まだまだ認知度を上げられる商品・サービス・場所などの情報を顧客様のご要望に合わせてご提供するとともに、
持続可能性の高い商品・サービス・場所の企画・プロモーションをサポートいたします。